ゴルフ練習場で打った時、どうしてボールがあまり飛ばないんだろう？あなたもそんな疑問を一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
実は、しっかりとした理由があります。
この記事では、コースで使う本格的なボール（コースボール）と、練習場専用のボール（レンジボール）との違いがもたらす飛距離や打感の差を、初心者にもわかりやすく解説。
専門家の知見や実際のデータも交え、納得できる理由と、知っておくべき注意点をお伝えします。
練習場のボールでスイングがブレてしまう方、正しい飛距離の基準が知りたい方は、このページで疑問を一気に解決しましょう。
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ゴルフ練習場のボールはコースボールより飛ばない？
まず結論からお伝えします。
ゴルフ練習場で使われるボール（レンジボール）は、実際にコースで使用されるボール（コースボール）よりも飛距離が短くなるように設計されています。
練習場のボールはなんだか飛ばないと感じた経験は、あなたの気のせいではなく、ボールの構造や練習環境によるものです。
その違いには明確な理由があります。
以下で、その根拠と練習時の注意点を詳しく解説します。
【ポイント】
- 練習場のレンジボールはコースボールより約10％～30％ほど飛距離が落ちるのが一般的
- スイングが悪い、打ち方がおかしいせいではないので要注意
- 飛距離の違いを理解しておくと、練習効率や上達スピードに直結します
練習場の飛距離表示は実際より短い場合が多い
ゴルフ練習場では、打席から各ターゲットまでの距離が表示されています。
しかし、これはあくまでネットまでの距離や目安です。
実際、練習場のボールは飛ばないため、コースボールと同じスイングでも距離表示より短く感じることがほとんどです。
さらに、練習場によっては安全のために距離表示を短めに設定している場合も多く、実際の飛距離とはズレが生じます。
- 練習場の100ヤードは実際より短い可能性あり
- コースでの飛距離と混同しないことが大切
ゴルフ練習場のボールが飛ばない3つの理由
最大の違いはボールの構造です。
コースで使うボールは、柔らかいカバーや複数の層を持ち、飛距離・スピン・打感などのバランスを重視して設計されています。
一方、レンジボールは耐久性が最優先。
多くは1ピースや2ピース構造で、カバーも分厚く丈夫な樹脂素材が使われています。
このため、打った感触（打感）は柔らかいものの、重さや弾力性が異なり、結果として飛距離が落ちます。
1ピースボールのメリットは？
レンジボールの多くは1ピース構造です。
メリットはコストが低く、壊れにくいこと。
1ピースは丸ごと樹脂でできているため、何千回と打たれても割れにくく、練習場の運営維持コストを大幅に下げています。
しかし、その代償として飛距離は犠牲になっています。
練習場のボールは屋外で繰り返し何度も使われます。
紫外線や雨風によってカバーが劣化し、表面がガサガサになったり、変形・ひび割れが生じることもしばしば。
劣化したボールほど弾力が失われ、打ち出し初速が遅くなるので、その分さらに飛距離が落ちます。
レンジボールはルールで定められた範囲内ではありますが、同じコースボールよりやや軽めに作られていることがあります。
この軽さが風の影響を受けやすく、特に打ち出し角度が低いとさらに飛距離が伸びません。
また、打感も独特になり、芯を外した時のフィーリングも異なります。
レンジボールとラウンドボールのその他の違い
レンジボールはコースボールに比べてスピン量が多くなります。
スピンが増えると、ボールが空気抵抗を受けやすくなり、結果として飛距離が落ちます。
アイアンやウッドを使った際、とくに左右への曲がり幅や高さに違いを感じるでしょう。
構造上、レンジボールは弾道が低くなりやすいです。
なぜか高く上がらないと感じたら、ボールの影響である可能性大。
本番のコースとは弾道が違ってくるので、練習時はそのズレを意識しておきましょう。
同じスイングで打っても、ヘッドスピードをボールに上手く伝えきれない構造なので、初速（打ち出し直後のボールスピード）が遅くなります。
初速が遅い分、距離が出づらく、キャリー（飛んで落ちるまでの距離）も自然と短くなります。
ゴルフ練習場のボールの主なメーカー
DUNLOP（ダンロップ）
日本国内の多くの練習場で採用されています。
ダンロップは品質管理に定評があり、耐久性・コストパフォーマンスも優秀。
BRIDGESTONE（ブリヂストン）
ブリヂストンは複数モデルを展開し、各練習場ごとのオーダーにも柔軟に対応しています。
プロゴルファーも、練習ではブリヂストンボールを使うことが多いと評判です。
レンジボールでの練習の注意点
レンジボールは本番より飛ばないが基本。
練習場の飛距離目安を無理に本番コースの距離と揃えようとせず、自分のスイング感覚に集中しましょう。
レンジボールは弾道が上がりにくくなっています。
もっと高く飛ばそうと力を入れると、余計な動きが出てフォームを崩す原因になるので注意です。
左右に大きく曲げるショット（ドローやフェードなど）を試しても、レンジボール特有のスピン増加や初速低下で本番通りの再現は難しいです。
曲げる技術の確認には、本番または専用ボールを使うのが望ましいでしょう。
ゴルフ練習場では正しいスイング作りを意識する
レンジボールは飛距離や打感の面で本番とは違いがありますが、正しいスイングフォームを固めることに練習の重点を置くと、効率的な上達につながります。
むしろ飛ばないボールでテンポや軌道を意識して練習すると、無駄な力を抜いた安定したショットを身につけやすくなります。
【豆知識】
飛距離や弾道だけでなく、リズム良くスイングする・出球を一定にコントロールすることに意識を向けると、練習効果が何倍にも高まります。
最後にコメント
本記事では、ゴルフ練習場のボールがなぜ飛ばないのか、その理由と付き合い方について解説しました。
練習場のボールの特性と上手な活用方法を理解すれば、どんな環境でも効率よくゴルフ上達を目指せます。
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